乳酸菌生産物質とは、乳酸菌が作る代謝物の総称です。
「乳酸」「酢酸」「ビタミンB群」「アミノ酸」などを生産し、私たちのカラダの中から、健康を支えてくれています。

乳酸菌生産物質とは?乳酸菌と何が違うのか?

乳酸菌生産物質

乳酸菌とは

乳酸菌は、微生物に属する細菌の一種で、肉眼では見えません。細菌のなかには、ヒトや家畜、農作物などに病気を引き起こす有害なものもあるいっぽうで、人間はこれまで、細菌のチカラを借りて食品を貯蔵したり、食品の素材をより美味しくするような独特の味や香りを付与したりしてきました。

そんなプラスの役割をもつ細菌の代表的なものが乳酸菌なのです。人間は口~食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門までの約10mの消化管に、400種類以上100兆個、重さにして1kgにもなるほどの細菌を飼っています。細菌には善玉菌と悪玉菌があり、一人一人の腸内に常駐しているその人固有の乳酸菌や、食物から摂取したりした乳酸菌は、腸の善玉菌をバックアップするいっぽう、悪玉菌を撃退して腸内環境を整えてくれます。

乳酸菌には50種以上もの種類があり、どれか特定の細菌を指すわけではありません。一般によく知られているものにビフィズス菌やラブレ菌などがありますが、「乳酸菌」と呼ばれるためには、7つの条件をクリアしている必要があります。

  1. 形棒状・又は円柱状をしめす「桿菌(かんきん)」か、球状の「球菌(きゅうきん)」であること
  2. 50%以上のブドウ糖代謝率摂取されたブドウ糖の50%が乳酸として代謝されること
  3. グラム染色で陽性細胞を染色すると紫色に染まること(陽性のものは脂質が少ない細胞壁を持つ)
  4. カタラーゼテストで陰性カタラーゼと呼ばれるヘムタンパンク質の一種が含まれないこと
  5. 非運動性自ら運動することがないこと
  6. 安全性毒のある物資を出さないこと
  7. 無胞子胞子とよばれる細胞をつくらないこと

乳酸菌生産物質とは

腸の中の細菌は善玉菌と悪玉菌からなりますが、善玉菌が作りだす機能性物質のことを”乳酸菌生産物質”といいます。

混同されやすいですが、これは乳酸菌そもののことではありません。ヨーグルトなど「生きて届く」と謳われている乳酸菌食品類のほとんどは、生きている”生菌”としての乳酸菌を摂取するものですので、胃液など酸に弱く大半が腸に届くまでに死滅する運命にあります。その点、乳酸菌生産物質は、”生菌”ではありません。ベストコンディションの中、特殊な培養技術で増殖させ生成した物質を腸内に戻しますので、酸やアルカリにつよく、そしてどんな人の腸にも吸収・定着されるという大きなメリットがあります。

その結果、代謝物として乳酸、酢酸、ビタミンB群などを作りだします。乳酸菌生産物質は、私たちの健康を根底から支えてくれるのです。

腸内フローラとは

消化器官の細菌群のうち、腸にいるものを腸内菌と言います。私たちは、この腸内菌だけで100種類100兆個もの菌を飼っているのです。フローラ(花畑)というのは、それぞれの菌が種類ごとに腸の壁面にびっしりと壁面を作って常駐している様子が花畑に似ていることから名付けられました。

19世紀にイリヤ・メチニコフという医者が提唱した「自家中毒説」によると、腸内の善玉菌が優勢であれば宿主の免疫力も高いので健康な状態であり、悪玉菌が優勢であれば免疫力が下がって不健康ということです。

そこにプラスして、最近では良くも悪くもなる中立的な「日和見菌」と呼ばれる菌の存在もわかってきました。もちろん、腸内フローラを善玉菌たちでいっぱいにできるのが望ましいですが、そんなことはほぼ不可能です。そんな腸内フローラのバランスを整えために外部から大活躍してくれるのが、乳酸菌生産物質というわけです。

乳酸菌生産物質のバイオフローラ研究所

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