乳酸菌・乳酸菌生産物質の研究史
1857年 | 乳酸菌を発見(フランスの細菌学者;ルイ・パスツール) |
1900年 ~初頭 | ブルガリア地方に長寿者が多いことを発見(微生物学者;イリヤ・メチニコフ)→プロバイオティクス研究の始まり |
1905年 | ヨーグルトから乳酸菌を取り出すことに成功(細菌学者;スタメン・グリゴロフ) |
1907年 | ヨーグルトの不老長寿説を提唱(微生物学者;イリヤ・メチニコフ) |
※ヨーグルトの不老長寿説…ヨーグルト中の乳酸菌が腐敗菌の増殖を妨げ、腸内腐敗による廊下加速を抑制するという説 | |
1950年代 | 新たな培養法により、腸内細菌の同定・分類が促進
ヒトの健康と腸内細菌の関係が明確化する |
1988年 | バイオジェニックス を提唱(東京大学名誉教授・光岡知足) |
※バイオジェニックス;biogenics…直接、あるいは腸内フローラを介して「免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍作用、抗血栓、造血作用などに働く章句品成分」と定義されている。 乳酸菌がつくり出す代謝物質がこれに該当する。 |
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1989年 | プレバイオティクスを提唱(イギリスの微生物学者・フラー博士) |
※プロバイオティクス;Prebiotics…プロバイオティクスが微生物を指すのに対してプレバイオティクスは、以下に定められた4つの条件を満たす食品成分のこと ①消化管上部で分解・吸収されない ➁大腸に共生する有益な細胞の栄養源(エサ)となり、それらの促進する ③大腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する ④人の健康の増進維持に役立つ |
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1998年~ | 榊原教授らが、乳酸菌生産物質についての研究を本格的に開始する |
※ 乳酸菌生産物質…乳酸菌を作り出す物質(代謝産物と菌体成分)のこと。 数百種の特定の物質からなる生産製品。 乳酸菌自体ではなく、乳酸菌が体内でつくり出す物質に健康効果がある。 |
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